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ちくわカレーと私の夢

  • 執筆者の写真: Pepuco null
    Pepuco null
  • 2月12日
  • 読了時間: 4分

最近、ちくわカレーにハマりだした。この2週間で2回作った。


カニカマやおでんとかもよく食べるので、わたしは多分、練り物が好きなんだろう。いつもダイエットを決意した際も、小腹がすいた時のスナック用としてちくわを買う。


先日、スキーを楽しむために1泊2日で白馬に出かけた。2日目の午後の電車で帰る予定だったので、午前中いっぱいスキーを滑って、お昼に道具を返却し、時間に余裕があったので食堂のカツカレーを食べた。(1750円)



すごく、すごくおいしかった。こんなに分厚いトンカツ、3年くらい食べてないんじゃないだろうか。(うすいカツは去年の誕生日のランチに食べた気がする)


でもそのあと、ふと「あ、帰ったらちくわカレー作ってみよう」と思った。


とてつもなく美味しかったカツカレーを食べたのに、なぜかさっぱりとした、サラサラのルーのちくわカレーを想像した。


ちくわカレーを知っている理由は、映画「海街diary」から。


離婚して消息がわからなかった父親の死をきっかけに、3姉妹と、腹違いの妹が4人で暮らし始める、という話。


暮らしにもだいぶ慣れてきたころ、三女が休日に「姉達には不評だがたまに無性に食べたくなる」というちくわカレーを作り、四女と楽しそうに食べる。そのシーンがやさしくて好きで、いつか自分でもちくわカレーを作ってやさしい気持ちになろう、と思っていた。それを思い出した。


私、白馬で幼少から無理やりやらされていたスキーを久しぶりに滑って、昔のつらい記憶とは裏腹にすごく楽しくて。それで、ちょっと懐かしい気持ちになったのかもしれない。


ちくわカレーは私にとって懐かしくもなんともないが、(架空の人物だとしても)誰かが思うちょっと懐かしいものを、私も感じてみたくなったのかもしれない。(この気持ちになることはよくある)


何を隠そう、私は北海道に住んでいたころから 海街diary を観て感動し、いつか鎌倉に行ってみたい!と思っていた。関東へ引っ越してきたころに、すぐ出かけた。


ここが鎌倉か。街並みが少しレトロで、海も近いし、お寺もたくさんあって心落ち着くし、最高じゃないか!



それで、どうしても鎌倉に住みたいと思った。


その後、都内に住んでいるのに江ノ島に一泊したり、友達が関東に遊びに来ることを言い訳に鎌倉に一泊したりして土地の雰囲気を確かめていた。そして2年前、意を決して不動産屋へ足を踏み入れた。結果、紆余曲折あって今は湘南に住んでいる。笑


こんな経緯があり、私の今の夢のひとつには「鎌倉に住む」ことがある。


物件確認は、週1でしている。賃貸でもいいし、なんなら購入してもいいと思っている。


でもこれをいろんな人に話すと、結構驚かれたり、やんわり否定されたりする。


「会社から遠くない?大丈夫?」

「うちの会社の役員とかが鎌倉住んでるわー」

「うん、鎌倉はいいよ確かに。でも君の年収じゃ無理だね」(やんわりじゃないし私の年収知らない)

「え……一人で?買うの?マンション?まさか一軒家?!」

「大変だよ~持ち家って。お金かかるしね~」


結構、驚かれるしディスられる。独身で家を買うのってそんなに難しいことなのだろうか。

私はマンションでもいい、家でもいい、いつか自分の場所を自分のお金で手に入れたいと思っている。


色々考えたが、その場所は今のところ、絶対、鎌倉がいい。


なぜそんなにこだわるのか、自分でもわからない。

街並みが故郷を思い出す、とかでもないのだが、心あたりは大好きな祖母と過ごした時間にある。


祖母は幼稚園から帰ってきた私を連れてお寺によく足を運んでいた。天気がいい時は、町や雑木林の中をお散歩した記憶もあって、その時、私はすごく気分がよかった。


鎌倉の高いビルのない街並み、古いけどきれいなお寺、小さい銀行、昭和っぽい喫茶店など、当時祖母と過ごしていた場所と時間が鎌倉にあるような気がして。それでこだわっているのだと思う。


ぜったい諦めない。


白馬から帰宅して、そうつぶやきながら、切った野菜とちくわを鍋で炒めはじめた。








 
 
 

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