一人で生きているつもり。
- Pepuco null
- 4月30日
- 読了時間: 2分
更新日:5月1日
あまり人に話していないが、私には兄がいる。両親もまだ健在だ。
どちらにも、もう8年以上会っていない。親は分からないが、兄には今後、会うつもりはない。
今の会社へ転職したころ、私はたまたま肺炎になり入院した。病状が落ち着いた私を見舞いに来た母が、兄の放蕩ぶりを愚痴ったことで私たち兄妹の仲に亀裂が入った。
簡単に経緯を話すと、兄はワープア(ワーキングプア、懐かしい)なのにクレジットカードを持ち、使い方もよくわからずリボ払いを続け、支払い残額が膨れ上がった。それを知った父が激怒し、残額を一気に支払った、というものだ。当然、支払いは両親のフトコロからだった。
30歳を超えて親に借金を肩代わりしてもらう兄にも、30過ぎた子にお金を出してあげた両親にも完全に呆れ果てた。兄が支払ってもらった金額は200万円以上あった。
どうやら、私は家庭内で扱いが違うらしい。とその時はっきりと感じた。
兄よりも偏差値の高い大学を出て(そんなに良くないけど)、当時の時点で兄よりも稼いでいたが、一度も褒めてもらったことがなかった。
ちゃんと自立してくれて嬉しい。がんばってるね。と言ってくれるだけでよかったのに。
それだけではない。私が生まれたばかりのころ、父親が母子手帳を失くしてしまい私の母子手帳はあとから記入されたものだという話も大人になってからきかされた。結構ショックだった。
だから親は私の出生時間も、血液型もはっきりと覚えていない。教職者としてまともな親ぶっておいて、そんなことするんだ、悪い意味でレアだと思った。
両親はやさしい人たちではあった。
父もスキーのチームのみんなを育てるのに精一杯だったと思うし、母親も休みの日は休みたかったのだと思う。でも、あまり愛情を感じたことはなかった。
恋人の行動から自分のことを好きではなくなったのだな、と判断し別れることがあるが、この時、私は親に大事にされていないんだなとはっきりと感じた。
そんなわけで、私は一人で生きていくことにしたのである。

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