祖母はなんて言うだろうか。
- Pepuco null
- 9月7日
- 読了時間: 3分
更新日:9月8日

会社のビルの地下に、洋食屋さんがある。
詳細を書くと職場バレしてしまうので書けないけれど、歴史のある洋食屋さんで
昭和の雰囲気たっぷりの店内、コックさんの揃った制服、給仕をしてくれるおばあさま、全てが好きだ。
いつもカツスパを頼む。
平目のフライとか、ポークソテージャポネーゼとか、料理名もどこか懐かしい。
長崎が好きな理由もそうだけど、私は昭和を感じられる場所やお店が大好きだ。その理由はやはり祖母と一緒に過ごした時間にあって、幼稚園から帰ってきた私を連れて町内の友人宅を訪れたり、お寺にいったり、たまに喫茶店でお茶したり?したこともあったと思う。
私が生まれたのはちょうど昭和から平成に切り替わる時で、田舎の街中はまだ昭和だった。その時の心安らぐ時間を思い出したくて、現代でいう"昭和レトロ”な場所を探して訪れている。
そこで時間をつぶしながら、祖母に言われたこととか、祖母の考え方を思い出したいなぁといつも思う。
祖母は生前、手をつないでお散歩してくれているとき私にこう言った。
「ぺぷさ、おばあちゃんが死んだら、ぺぷのこと空からずっと見てるからね。だから悪いことしないで。常におばあちゃんが見てると思って、人に意地悪したり、傷つけたり、だましたり、ものを盗んだり、そういうことしたらだめだからね。」
そう言ってくれた当時、私は4,5歳だったと思うが、いまでもちゃんと思い出せる。
今の私を祖母が空の上から見てくれているとしたら、なんて言われるのだろう。
さっき、スパカツを食べながらそんなことを考えていた。
仕事で偉くならなくていいから(たぶんこれ以上はできないから)……早く結婚しなさい、と言われるような気がした。
海の近くに住みたいとか、自分の家が欲しいとかわけわかんないこと言ってないで、北海道に帰って、お父さんと同業の……ゴルフ仲間とか、もうあなた歳だし、バツイチでもいいじゃない、そういう人いるでしょう、とか言いそう。
そんなこと言っても湘南離れたくないよ。私は鎌倉に住みたいの。雪に埋もれるのはもううんざり。あったかいところで暮らしたいの、と心の中で説明する。
結婚については、最近思い返すと母親のためでも自分のためでもなく、祖母のために結婚したいな、と考えていたのではないか、とすら思う。……でも、現時点で結婚できてなくて怒って夢に出てくるわけでもないし(最近夢見ないし)、相変わらず登山で危険な目に遭っても、泥酔した時も守ってくれているから、結婚してほしいなんて思ってないのかもしれない。
……全部自分の頭の中のことですけどね。きっと本当に会って意識がしっかりしてたら、誰よりもやさしいことを言ってくれると思います。
まとめると、祖母に会いたいってことです。




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